公立の学童に入れない理由
地域によっては公立の学童への申し込みが多く、待機児童が発生しています。
そのような場合、シングルマザー、シングルファザー、両親が共働きの家庭、小学校低学年の家庭を優先する場合があります。申し込み時には家庭調査票や親の就労証明書の提出が必要で、面接が行われるケースもあります。

学童に落ちても小学生の子供を一人にさせない方法3選
①民間の学童に入る
企業やNPO法人が運営している学童のことです。公立の学童と同じように、共働きの親が日中仕事で働いている間、子供を預かってくれます。
民間の学童は公立の学童と比べ、家庭調査票や就労証明書の提出を求めない所が多く、利用条件が厳しくない点が大きなメリットです。
また21時ごろまで子供を預かってくれたり、お迎えや付き添いサービス、宿題のサポートなど公立の学童にはない独自のサービスを展開している所が多いのが特徴です。その分、公立の学童と比べると費用が高くなる傾向があります。
②習い事に通う
親が仕事を終えて迎えにこれる時間までの間、子供を習い事に通わせる方法です。最近では、水泳、音楽教室、学習塾、英会話スクール等が人気です。クラスで仲が良い友達と同じ場所に通うことが出来れば、子供たち同士でもコミュニケーションが取れます。またママ友同士でも情報交換が出来るのでおすすめです。
③ファミリーサポート制度を活用する
国のファミリー・サポート・センター事業実施要綱に基づき、市民による助け合いを目的としたボランティア活動です。市や区が仲介を行い、子育ての手助けが欲しい人(依頼会員)と、子育ての手助けが出来る人(提供会員)が直接契約する仕組みです。
提供会員は子育てが終わった50代〜60代の女性会員が多いです。保育場所は提供会員の自宅が多いですが、地域の子育て支援センターや児童館で行われる地域もあります。依頼会員と提供会員が直接契約するため、保育場所は双方で事前に確認することができます。
信頼できる提供会員に出会うことが出来れば、共働きの家庭にとって強力なサポートとなるはずです。
子供に留守番をさせる選択肢もあり
これまで公立の学童に落ちてしまった場合の方法について解説をしてきました。しかし公立の学童と比べると、他の方法はそれなりの料金がかかります。
そこで子供に家で留守番をさせる方法について考えてみましょう。実際に民間の学童、習い事、ファミリーサポートを使用せずに子供を留守番させている家庭もあります。まずは留守番を試してみて、うまくいかない場合は他の選択肢を試す形でも良いでしょう。
子供に留守番をさせる場合は、以下のポイントを事前に確認しましょう。
1)子供と約束事を決める
留守番をしている間、子供と約束事を決めましょう。事故や事件に巻き込まれないためには事前のルール決めが肝心です。
①家に着いたら連絡を入れる
子供が小学校から帰宅したら、親に連絡を入れるようにしましょう。帰宅時以外でも、子供といつでも連絡が取れるようにしましょう。
家の電話や子供に持参させるキッズスマホにママ・パパ・お婆ちゃん等の連絡先を登録し、登録された番号以外は使用しない等のルール決めをするのがおすすめです。
②家の中で火を使わない
家の中では子供に火を使わせないようにしましょう。親がいない間に子供が火を使った事が原因でトラブルや事故が起きるケースがあります。
どうして火を使うといけないのかを子供に説明し、親が不在の間は家のなかで火を使わないルールを作りましょう。
③ドアフォンには出ない
子供が留守番をしている間にドアフォンが鳴っても、出る必要がないことを事前に子供に伝えておきましょう。子供が知らない大人と1対1で面会しないよう注意が必要です。
④友達と遊ぶ時はルールを明確にする
学校の終わりに友達の家に誘われて外出したいと言い出す事もあるでしょう。その場合、誰の家に行くのか、誰と一緒にいるのか等を事前に連絡させるようにしましょう。
2)家を出る前に確認するポイント
自宅を出る前に以下のポイントを必ず確認しましょう。子供は親が予測できない行動を取ることがあります。自宅の安全を確認してから家を出るようにしましょう。
①キッズスマホの充電を確認
子供にキッズスマホを持たせている場合、仕事に行く前に充電の残り具合を確認しましょう。毎日寝る前に充電する家庭が多いと思いますが、充電を忘れていたり、スマホに不具合がないか確認をしましょう。
➁お風呂の水は抜いておく
子供が留守番をしている間に事故にならないよう、お風呂の水は抜いておきましょう。身長がまだ小さい低学年だとお風呂の水で溺れてしまう可能性もあります。事故の原因になりえる事は出来るだけ排除しましょう。
➂ベランダの鍵を閉める
子供がベランダに出て落下したら大変です。家を出る前にはベランダの鍵がかかっているか必ず確認をしましょう。

公立の学童との料金比較
1)公立の学童
自治体や施設によって差はありますが、おおむね月額4千円〜1万円がかかります。
2)民間の学童
施設によって差はありますが、おおむね月額4万円〜8万円がかかります。
3)習い事
週4日以上習い事に通う場合、おおむね月額1万円〜3万円がかかります。
4)ファミリーサポート
例えば1日3時間、週に15時間ファミリーサポートを活用する場合、おおむね月額1万5千円がかかります。
仕事と育児の両立は実現できるのか
仕事と育児の両立は実現できます。
なぜなら多くの共働き家庭やワーママが仕事と育児を両立させているからです。
また共働き夫婦やワーママをサポートしてくれる様々なサービスや方法があり、それらをうまく活用する事で仕事と育児を両立させる事が出来ます。
加えて子供に留守番をさせる方法も可能です。事前にルールや仕組みを整えておけば、子供に留守番をさせても大丈夫です。多くの家庭がこの方法で仕事と育児の両立を図っています。
ここまで読んだ方はもしかすると「選択肢がたくさんありすぎてどれを選べばよいか分からない」や「小さい時から一人で留守番をさせると教育上悪い影響が出るのではないか」と思われるかもしれません。
そのような時は、是非経験者の方々の話を聞いてみてください。実際に仕事と育児の両立を成功させた人に悩みを相談する事で、自分達にあった解決の糸口が見つかるかもしれません。
