小学生の不登校で原因が学校の先生の場合【元小学校教員が今すぐ出来る対策とその方法を提案】

こんにちは!
今日は学校の先生が原因で不登校になってしまう理由とその対策について話をします。

本メディアでは専門的な知見から、お子さんの子育てや勉強に関する悩みを解決しています。

先生が原因で不登校になることは多数ある

「子供が突然学校に行きたくないと言い始めた」
「話を聞いてみると学校の先生との間で何かあった様子」

このような悩みを持たれている保護者の方は数多くいらっしゃるのではないでしょうか。

国が毎年実施している「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」によると
「教職員との関係をめぐる問題」は不登校の主要因に挙げられています。

最新の令和3年度の調査では「教職員との関係をめぐる問題」が原因で不登校になった小学生は全体の2%ほどでした。一見少ない数字に見えますが、本調査は国が学校側の意見を吸い上げたもので、実際に不登校になった生徒から直接ヒアリングをしたものではありません。

他要因に分類されたものを深掘りしていくと、実際は先生との関係によって不登校になったケースは多く存在します。当然ですが私たち大人は普段子供が通う小学校の様子や先生が子供たちのまで、どのような振る舞いをしているかなど、細かい部分まで把握できないですよね。

私たちの小学校時代と比較しても子供の学校の制度や授業の内容は大きく変化していますし、また担任の先生が極端に若い場合や、保護者と年齢が大きく離れている場合はイメージする事も難しいのではないでしょうか。

しかし不登校の原因を作ってしまう先生には共通している事があります。事前に先生の傾向を把握しておくことで、子供の異変や変化に早期に気づくことが出来たり、問題に直面した際にも慌てなくて済むはずです。

「どんな先生が不登校になりやすいのか早めに知っておきたい」「親としてすぐに対策出来る事はあるのか」

今回はそのような疑問・質問にお答えさせて頂きます。

不登校になりうる先生の特徴

ここからは子供が不登校のきっかけになる可能性があるそんな先生の特徴を解説をしていきます。具体的な先生の特徴を解説する前に大切なお話を一つさせて下さい。

それは「不登校の原因を考える際には子供の心に注目する事が大切である」という事です。
人間は「感じる→考える→行動する」というサイクルを自分でも気づかない間に行っています。

子供の不登校の例で言えば「ネガティブな感情が発生→学校に行きたくないと考える→朝起きてお母さんへ学校に行きたくないと伝える」という順序になります。

従って子供の不登校の起点はネガティブな感情が発生した事にあり、なぜ子供がそのように感じてしまうのか、その時に子供が置かれた環境はどんな状況なのかを知る事が重要です。

上記を踏まえた上で子供にネガティブな感情を発生させてしまう先生の特徴や行動を見ていきましょう。なぜ子供がそのように感じてしまうのか、その時に子供が置かれた環境はどんな状況なのかを知る事が重要です。

上記を踏まえた上で子供にネガティブな感情を発生させてしまう、先生の特徴や行動を見ていきましょう。

①子供に体罰や暴力を強いる先生

「今時そんな非常識な先生はいないだろう」そんな風に思われたかもしれません。

しかし残念ながらそのような先生がいるのも事実です。また先生側が自身の行動が体罰だと思っていなくても、子供の立場にたった場合「先生が怖い」と感じているケースがあります。

例えば過去には以下のような事例が発生しています。

・立ち歩きの多い生徒を叱ったが聞かず、席につかないため、無理矢理頬席につかせる。

・挨拶に応じなかった生徒の腕を引いたところ、生徒が腕を振り払ったため、当該生徒を強引に引き止める。

もしかすると先生側も愛情や教育に対する熱い思いから取った行動かもしれません。しかし子供が恐怖を感じてしまったら本末転倒です。別のやり方でコミュニケーションをとる方法があるはずです。

行動が荒い先生、また過去に体罰で問題になった先生には注意が必要です。子供が普段からどのような先生と接しているのか、子供の話を聞きながら観察をしてみてください。

②公の場で叱る先生

「友達の前で先生に叱られた」

「自分の意見を否定された」

このような事を先生にされると子供は先生に対して恐れの感情を持ってしまいます。

子供にとっての先生という存在は一日のうちで一番長く接する大人です。ある種の絶対的な存在であり、またクラスのリーダーでもあります。そんな先生から自分の事を公に否定されてしまったら、子供は萎縮してしまい、恐怖心を持ち始めるでしょう。

「今日も先生に怒られるのではないか」

「クラスメートの前で恥をかくのが嫌だ」

子供がいる環境がこのような状況であれば学校に行きたいと思うはずがありません。
考えてみてください。会社で多くの人が見ている中で、1人だけ叱られたらどうですか。

「恥ずかしい」

「やめてほしい」

「怒りを覚える」

「悲しい」

など様々な感情が湧いてくると思います。

一度そういった感情を持ってしまうとなかなか立ち直ることが難しい場合もあります。
不登校になった子もまさに同じような感情を持っていることでしょう。

③特定の生徒を贔屓する先生

好きな生徒と嫌いな生徒がはっきりしていて、自分の好きな生徒をひいきする先生です。
先生の立場から見れば授業をしっかり聞いてくれて、言った事をきちんと守る優等生タイプの生徒を好む人が多いのは事実です。

「XX先生のクラスは生徒がいつも質問が飛び交って素晴らしいですね」

「XX先生のクラスはテストの平均点が高くて優秀なクラスですね」

など優等生タイプを優遇すれば、先生の学校内での立場も上がり、気持ちが良いと感じる人もいるかもしれません。

しかし現実はあ小学生ですから、全員が全員優等生である訳がありません。

反抗的な態度を見せる生徒や、中にはやんちゃな生徒もいます。その中で一人一人に対して、フェアに接する事が求められると思います。好きな生徒だけを自分のお気に入りとしてひいきするような先生は子供から見たら不信感を持ち信頼できないでしょう。

「この先生は裏表の顔が激しい」

「特定の子ばかり優遇して自分に関心を持ってくれない」

子供はこのように感じてしまいます。

上記のような先生は冒頭でお伝えした子供の心にネガティブな感情を引き起こす可能性が高いです。子供が学校に行きたくないと言い始めた際には子供が普段どんな先生と接しているのか、子供がどんな感情を持っているのかに着目してみて下さい。

親としてできること

もし子供が学校の先生との関係が原因で不登校になってしまったら、またはその予兆が見られた場合には保護者はどうすれば良いのでしょうか。

ここでは3つの対策を紹介いたします。

①落ち着いた環境で子供と話す

1でお伝えさせて頂いた通り、不登校の原因は子供の感情が発生源です。
まず保護者の方は、子供がどのような感情を持っているのかを把握しましょう。

学校に行く前に「今朝はどんな気分?」や
帰宅した後に「学校はどうだった」と声掛けをしてあげましょう。

しかし子供を問いただしたり、強引に答えを引き出そうとする事はやめましょう。人間は心にゆとりがありリラックスした状態でないと自分の感情を正確に把握できない生き物です。もし子供からすぐに答えがない場合は、自宅で子供とゆっくり過ごせる時間を確保し、落ち着いた雰囲気の中で話をしてみましょう。

②保護者と先生で話をする

①で子供の感情を理解したら、次にやるべき事は保護者の方が学校の先生と話をしましょう。

おそらく多くの保護者は子供から聞いた話を全面的に信じたいでしょう。「うちの子供が嘘をつくわけない」と思いたくなるに違いありません。

しかし子供に限らず、私たち大人も含めて人間は誰しも物事を自分の都合が良いように解釈する生き物です。子供を100%信用したくなる気持ちをグッと抑えて、学校の先生からも全体像を把握するために情報収集をしましょう。

同じ事について話をしていても、子供の解釈と先生の見解が異なるかもしれません。その上で保護者の方の思いを先生に伝えましょう。

「子供がこのような感情を抱いている」

「親として子供には学校に行って欲しい」

「先生にも協力してもらえないか」

このように保護者から先生に対して冷静かつ真摯に話をすれば、先生も自身の態度や子供への接し方を見直すきっかけになります。

③学校を変える

①②を実施しても先生に変化が見られない場合、学校を変える事を検討しましょう。非常に悲しい事実ですが私たち大人には子供の先生を選ぶ事は出来ません。

保護者が先生の変更を望んだとしても、小学校や教育委員会がすぐに先生を変更させる事は、制度上出来ないのです。そして手続きには長い時間がかかります。

やれる事だけの事を全てやった後、変化が見られない場合は転校を検討しましょう。周りのせいにしたり、置かれた環境を嘆き続けても何も変わりません。今のままでは子供の心がネガティブになる一方だと感じたら、思い切って新しい環境を求める事も有効な方法です。

④オンラインで学べる場を検討する

「そんな事を言われても簡単に引越しは出来ない」
「仕事の関係もあるので住環境を変えたくない」

子供の事は大切にしたいけれど、保護者の事情もありますよね。
仕事や家族の基盤が整っていないと子供の不登校改善どころの話ではありません。

その際はオンラインで学べる場の活用を検討してみてはどうでしょうか。

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